ご挨拶
第6回東北静脈フォーラム学術集会開催にあたって
当番世話人 菅原 弘光
東日本旅客鉄道株式会社JR仙台病院 外科 部長
このたび第6回東北静脈フォーラム学術集会を令和3年9月25日(土)、宮城県仙台市(東京エレクトロンホール宮城 / 宮城県民会館)において、開催する運びとなりました。本学術集会は日本静脈学会地方会として東北地方における静脈学の発展に貢献するべく、静脈疾患や肺動脈疾患に関わる医師・コメディカルが一同に会し、学術発表と関連する幅広い議論を行う場であり、会の成果を今後の静脈学の発展に寄与することを開催目的としております。2016年に第1回学術集会が福島市で開催されてから、山形・秋田・青森・盛岡において開催され、今回の仙台市で東北を一周いたします。
2011年6月第31回日本静脈学会総会が、前JR仙台病院長・市来正隆総会会長のもと東日本大震災発生僅か3ケ月で仙台に於いて開催させていただいてから10年、血管内焼灼術の保険収載から10年が経過しました。下肢静脈瘤治療は血管内焼灼術がストリッピングを凌駕し、VTE治療のDOAC使用標準化、2019年にはシアノアクリレートによる血管内治療が保険適用され静脈疾患の治療法の「変革」を実感いたします。また日本静脈学会は被災地における大規模な静脈血栓塞栓症の予防啓蒙活動を展開して参りました。
今回のテーマは “「静脈診療のいまを考える」— あの日から10年たって考える " にさせていただきました。特別講演として震災当時石巻市消防救急隊長であった石巻地区消防本部消防長・浜野淳氏(前石巻市危機管理監)、みやぎ県南中核病院血管外科主任部長・後藤均先生の両氏にご講演を賜ることに致しました。またCVT(血管診療技師)による要望演題を企画致しました。
日本静脈学会会員の皆様、血管診療に従事する皆様、この分野に興味のある医師、臨床検査技師、臨床工学士、看護師、介護士の皆様の多数の御参加を賜わればと存じます。尚、このフォーラムはCVTクレジット付与対象として認定されますので多数の関係者のご参加を期待しております。
コロナ渦が一刻も早く落ち着き、初秋の仙台で皆さまにお会いできますことを楽しみにしております。